個人塾をデザインする⑤~授業料の決定方法~
こんにちは。
個人塾起業の専門家 宮本一誠です。
今回は、授業料の決定方法について記事を書きます。
実は、私は授業料については一番悩みました。
そりゃそうですよ!
今まで、企業先生として「お給料」としてお金を受け取っていた私が、
「自分の指導に価格をつけてお客様に提示」するのですから。
授業料=自分の指導の価値
こうとらえた瞬間、怖さが溢れ出てきました。
「自分のサービスに価格をつける」
これは本当に"当たり前"が変わる瞬間です。
学校の先生は、ここの視点がないから、
授業が磨かれることなく単純作業化(劣化)していくのです。
ちなみに、私の授業あたりを時給換算すると、10万円です。
ですので、10万円の価値を提供している自覚をもって、
日々の指導に当たっています。
「何を与えることができるか」の意識
「どうやって伝えるか」の意識
自分の授業あたりの価格を認識し、
価格に見合った価値以上のものを提供する
この意識の持ち方が必要不可欠です。
すると、提供者としての姿勢を磨く意識が生まれます。
「学び」に敏感になり、
「ことば」に慎重になり、
「成長」を目指すようになります。
ぜひ、授業料を決める前段階として、
上記の視点を持ち合わせていただきたいと思います。
さて、それでは授業料の決め方の具体的な方法に入ります。
考慮すべきは以下の3つです。
■競合(地域の学習塾)の授業料
まずはここです。自塾に他塾と差別化できるUSPがあったとしても、
消費者は最後に授業料で考慮します。
当然、消費者は地域中の塾の授業料を調べています。
そのなかで、「最も良いサービスを、最も安く受けたい」
という観点で塾を選ぶのです。これは消費者の不変の真理です。
ですので、まずは地域の学習塾の授業料をすべてリサーチします。
HPで調べる、公開されてなかったら保護者になりすまして電話で聞く。
そして一覧表にしてみます。地域の「相場」が出てきます。
■開校する地域の所得水準
ハローワーク等で聞いたり、資料をもらったりしましょう。
お役所のホームページにも掲載されていると思います。
「東京の塾では○○が当たり前だから、
新潟の田舎の塾でも○○で妥当だよね。」
なんて考えで授業料を設定すると、終わります。
地域で受け入れられる塾を創るには、
地域に根差した水準で物事を考えていく必要があります。
■指導形態(個別or集団、補習or進学)
私はここについては重視はしていませんが、参考までに。
たとえば、個別指導と集団授業では、金額が異なります。
たとえば、補習内容と進学内容でも、金額が異なります。
一般的に、これらを決定づける要素は「経費のかかり方」です。
-----(例)---------------------------
個別指導
→先生一人当たりの指導人数が少ない
→授業料を高くしないと採算が取れない
進学内容
→ちゃんとした教科知識、受験知識を持ち合わせた人材が必要
→当然、その分の人件費は高くなる
→授業料を高くしないと採算が取れない
------------------------------------
ざっくりいうと、
こんな感じで授業料が異なってくるわけです。
ただ、個人塾の場合、塾長一人で始めることが多いです。
いても、アルバイト数名。アルバイトは生徒が集まってからの話です。
塾を大きく、それこそ大手のFCのように展開していこうと思ったら、
この視点からの授業料設定の考慮の必要性が出てきますが、
こと"志"塾をやりたい方にとっては参考程度にとらえてください。
この3点をリサーチし、考慮したら、
自塾の授業料を設定していきます。
「相場」がわかれば、
基本的には外さないと思います。
ただ、安易に「一番安ければいい」と、
意味も考えずに最安値に設定するのは避けてください。
授業料の設定で頭に入れておくべき最後のポイントは、
「一度設定した授業料は、値下げは簡単だが、値上げは難しい」
ということです。
以上、授業料の決定方法についてでした。
今回も記事を読んでいただき、ありがとうございました。
もし、ここから先の具体的な授業料設定方法を知りたい、
設定してみたが適切かはわからないという方は、
私の個別相談にお申し込みください。
個人塾開業に興味のある方は、
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